2006年03月27日

弱者の論理。

通勤時の乗車時間が長くなったせいか、
以前より読書を楽しむ時間も増えた。
ということで、今後は読了した本を
ボチボチ紹介することも始めてみようと思う。


スポーツ関係のノンフィクションというのは、
他分野のノンフィクションや小説に比べ、
読み応えのないモノが格段に多い。
そんな中、今回読了したこの一冊は珍しく読める一冊だった。
moneyball.jpg

「マネー・ボール」 マイケル・ルイス 講談社文庫
大リーグをスポーツビジネスという側面から描いた、
ベストセラーノンフィクションである。

主人公は大リーグ屈指の貧乏球団アスレチックスのGM。
彼の主張は非常に単純明快だ。
「野球とは完全に確率論に支配されたスポーツであり、
 合理的なデータ解析から勝ち星の計算は可能である」

というもの。
そして彼が重視するファクターは、
これまでの常識とは一線を画すファクターばかり。
・打者にとって最も重要なのは出塁率である。
・バント、盗塁は悪である。
・守備力は勝敗にとって5%程度の重要度しか持たないetc…

これら独自の視点から、安い掘り出し物を買い叩き、
高く売りつけるという「弱者の論理」を彼は貫き通し、
驚愕すべき成功を収めることになる…という物語。

この物語が教えてくれるのは、
単なるスポーツビジネスの成功例ではない。
合理的にモノを考えることの重要性、
因襲にとらわれない革新的生き方の重要性であり、
一種の自己啓発本と言えなくもない。

興味がおありの方は、是非ご一読あれ。
特にSY21のフロントの皆様、
この本から「プロビンチアの知恵」を得てみては如何?
魅力的なチームとなるかどうかは別問題としてね。
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posted by JASPER-RX at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おひさしぶりです。
我らがマーティー広島新監督(前アメリカ3A監督)は、「一番緒方・二番前田」の、恐怖の出塁力重視オーダーを採用するそうで、他にも「先発100球」とか、いろいろな面でメジャー化路線を目指しているらしい。貧乏球団広島はアスレチックスになれるんでしょうか?
Posted by ytb at 2006年03月29日 09:23
何という攻撃的布陣!
問題はその故障がちの二人がフルシーズン戦えるかどうかだな。
キムタクを二軍に送りルーキーをスタメンに抜擢するなど、
今年の広島からは、傍目からは理解できないオーラが漂ってくるね。
Posted by JASPER-RX at 2006年03月29日 18:39
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