2006年04月03日

もののあはれ。

先週末に満開を迎えた東京の桜。
我が家の近くの桜並木も見事に咲き誇った。
cherry.jpg

昨夜の雨と本日の花散らしの強風で、
その多くが儚くも散ってしまった。
いとあはれなり。

最近、こういった日本人特有の「もののあはれ」を
感じる情緒の重要性を説いた本がベストセラーとなっている。
kokkanohinkaku.jpg

「国家の品格」 藤原正彦 新潮新書
ベストセラーには売れるだけの理由があるに違いないと、
遅まきながらこの本を読んでみた。
著者は新田次郎の息子で数学者である藤原正彦氏。
なかなかに読ませる文章を書く人だ。

簡単に内容を要約してしまうと、
日本人独特の美意識や武士道のような倫理観こそ、
天下国家を語る上で最も重要であるという提言本。
かなり極論も多いのだが、著者は完全に確信犯である。
それだけに極論にも頷かされる部分が多い。
著者の言葉を借りれば、妄言的なナショナリズムではなく、
理性的なパトリオティズムに溢れた一冊。

理想論を遙かに超えた夢想論・妄想論ともとれるのだが、
ワタクシはこういった青臭さをも感じさせる理想論が好きだ。
なぜなら、ワタクシが品格に賭ける人間であることを、
自分自身大いに自覚しているからである。

現実にまみれ冷めてしまった大人よりも、
教育課程にある若者に目を通して欲しい一冊かな。
人も熱いうちに打たれた方がいい。
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posted by JASPER-RX at 22:45| Comment(2) | TrackBack(0) | Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
国家の品格、うちの親父に読まされました。読みやすくて30分もかからず完読。エリートが喜びそうな内容だな、と思いました。でも確かに今の日本には真のエリートを養成しているところって皆無だよなあ。仮にIT長者なんかどうかというと、金は持ってても思想がないから無駄な金の使い方しか知らないし・・・。ましてや今の学生なんかが読んでも理解できないんじゃないの、なにせ”教養”が無いからなあ・・・
Posted by ぶうたろう at 2006年04月06日 13:27
「文化レベルを高く保て」ってな本だからね。
愛国主義的エリートの受けは確かにするだろうね。
最近の学生と話していて思うのは、
多方面の知識が著しく欠けていると言うこと。
それ以上に知識や情報への貪欲さが乏しい。
んなもんで、会話の糸口を探すのに苦労するんだよな。
「知識=教養」と呼んでいいのかどうかはわからないけど、
知識は重要なコミュニケーションツールだと思う。
Posted by JASPER-RX at 2006年04月07日 10:52
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