2006年04月12日

欲望。

雨の日の立錐の余地も無い通勤電車に乗っていると、
とある欲望が頭をもたげてくる…

お願い、ドラえも〜ん。
独裁者スイッチ出して。


それはさておき、電車内読了本の紹介をば。
しばらく前の小説すばる新人賞受賞作が、
いつの間にか文庫化されていたので読んでみた。
Jockey.jpg
ジョッキー 松樹剛史 集英社文庫

タイトルからわかるように競馬小説である。
乗り鞍も少なく財布はいつも空っぽだが、
騎手として、男としての矜持に溢れる青年騎手が主人公で、
様々な馬との出会いをオムニバス形式で綴った作品。

レースシーンや競馬サークル内部がリアルに描かれていて、
これまでの競馬を題材とした小説とは一線を画している。
まだ20代の若手作家だが、その取材力は大したモノだ。
文体も瑞々しいというか爽やかで好感が持てるのだが、
もっと無頼でハードボイルドに徹して欲しかったと思うのは、
ワタクシが競馬のギャンブル性を好んでいるからだろうか。

競馬を知らずともそれなりに面白くは読めると思うが、
知っていればより感情移入できる一冊。


この著者の作品はもう一冊文庫化されている。
SportDoctor.jpg
スポーツドクター 松樹剛史 集英社文庫

こちらもやはりオムニバス形式で、
優秀なスポーツドクターとその助手の奮闘を描いた作品。
普通の怪我からドーピングまで様々なテーマを扱っているが、
推理小説的に読める一冊である。
こちらも取材は綿密に行ったようだが、
"ジョッキー"同様、下手に恋愛を絡ませてしまったことで、
やや重厚感に欠けてしまったかな。
それさえなければ、スポーツミステリーのジャンルで
シリーズ化しても面白いと思うのだが。
posted by JASPER-RX at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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