2007年06月29日

ショック。

昨日というか、つい先ほど、M山形に関して
「チャンスの女神」なんて話を書いてしまったのだが、
自分が同じような思いをしちゃったからなんだよね…


忙しくて学術論文のチェックを怠けてしまっていたんだが、
上司が早めに休暇を取ってくれたおかげで少し時間が出来た。
久々にバイオ関係ニュースに目を滑らせていると懐かしい単語が。

自分が発見し学位論文のネタとした遺伝子じゃないか!

あの頃は学位取得に必死だったこともあり、
細胞レベルでの機能解析で満足してしまっていた。
構造も自分が追いかけていたはずの遺伝子群とは異なっており、
正直「たいしたことのない」タンパク質だろうと高を括っていた。
それがまさか超一流雑誌の表紙を飾るような、
big moleculeに化けるなんて当時は思いもしなかった。
ノックアウト(遺伝子欠損)動物を作製しなきゃ、
本当の遺伝子の機能は何もわからないのに。

実はこういった経験はこれが二度目。
俺が発見した2つの遺伝子は、自分が(担当教授が)興味を失い、
手放した後にどちらも大ブレイクしてしまった。

クローニング(新規遺伝子の発見)が研究の主流だった時代は、
テーマの運不運(重要な遺伝子かどうか)は
研究者の運命を大いに左右していた。
運良く重要な遺伝子をモノに出来た人間は白い巨塔の上に立ち、
運悪くジャンクしかモノに出来なかった人間はくすぶっていた。

俺には2度もチャンスの女神が前髪を垂らしていたのに!

自分の驚くべきヒキの強さ、
しかしながら二度ともモノに出来なかった自分の先見の明の無さ。
研究現場を離れたにもかかわらず、後悔の念に押しつぶされる。


でも、未だに研究の現場に立っている状態だったなら、
自分のダメさ加減にこの上なく絶望していたんだろうな。

離れていて良かった良かった。
ちょっと前向き。
posted by JASPER-RX at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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