2005年07月20日

規制。

昨夜、宿舎に戻るとベッドの上で俺を静かに待っていた憎いヤツ。
初日にいきなりオマエに出会うとは…。・゚・(ノД`)・゚・。
「ゴキブリは夏の季語」
先日のトリビアにあったな、そういえば。
5分間の大捕物でしたとも、ええ。


さて、このblogのカテゴリーに「研究」を追加してみる。
ネタバレしない程度にたまに書いてみようかな。

今日からいよいよ本格的に出先で手を動かし始める。
今回の出向でのミッションは、遺伝子改変マウス作製(正確にはその下準備)。
ある遺伝子の機能を調べるには、
その遺伝子を改変した(簡単に言えば壊した)動物を作るのが一番確実な方法である。

遺伝子改変マウスを作るために重要なのが胚性幹細胞、
一般的には"ES細胞"と呼ばれる特殊な細胞。
この細胞は完全に未分化の細胞で、
身体のどの部分にも成長できるという非常に有用な細胞である。
今回私が用いるのは、もちろんマウス由来のES細胞なのだが、
近年いろいろと話題となっているのはこの細胞の人間バージョン、ヒトES細胞。
昨年頭に韓国のチームが、ヒトの卵子からヒトES細胞を作製し、培養に成功した。
この論文は当然大きな話題と…そして物議を呼んだ。

ドリーの誕生以降、先進国はこぞってヒトクローン研究に規制をかけた。
正直、この規制はキリスト教的な倫理観の押しつけとも言えるが、
この規制によってヒトES細胞の研究も著しく制約を受けている。
なんせ未分化の細胞で身体のどの部分にもなれるということは…推して知るべし。
もちろんクローン人間そのものの研究に対する規制・法整備は必要だとは思う。
しかしヒトES細胞研究は、究極のオーダーメイド医療である再生医療の
確立のために必要不可欠であり、安易にクローン人間研究と一括りにされ、
規制されるべきものではないはずだ。

遺伝子を扱っていると、"神の領域"を犯しているように感じることも確かにある。
研究者ほど倫理観に敏感にならねばならず、実際に結構敏感でもある。
マンガにでてくるようなマッドサイエンティストに私は出会ったことはない。
"法による規制"以前に、"心の規制"が研究者にはキチンと存在する。
必要以上の無意味な規制による研究の足踏みは如何なモノか。
posted by JASPER-RX at 19:17| Comment(3) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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